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Posted by ミリタリーブログ at

2015年02月15日

タナカ製 コルト SAA ピースメーカー

こんにちは。アーデルハイトです。
先日(単位が取れれば)大学最後のテストを終えて一安心しています。4月から早いもので四年生です。就活もしないクソニートなので余裕です。本当は来年はインターンみたいな感じで航海士の勉強と実習があるのですが……今年は4ヶ月、来年は7ヶ月海の上です。

それはさておきなんとも不穏なタイトルですね。ナムの「ナ」の字もかけらもない。先に断っておきますが、今回ベトナム戦争には一切関係ない内容です。強いて言えば、WW2にちょっと関係あります。

というわけで……





じゃじゃん

コルト シングル・アクション・アーミーことSAA、またの名をピースメーカーです。「メタルギア」わかる方で知らない人はいないでしょうね、「世界で最も高貴な銃」です。

この銃がピースメーカーと呼ばれる由縁は、当時原住民たちと争っていたアメリカの先人たちが「原住民ぶっ殺して平和を勝ち取る!これこそピースメーカーだ!」で、ピースメーカーと呼ばれるようになったそうです。なんともアメリカ的なピースですね。

実銃は西部開拓時代のアメリカでも広く使われ……と言いたいのですが、西部劇でよく見るSAAは実際のところ民間では前装式のリボルバーの方が多かったんだとか。

同時期のライバルメーカーS&Wのリボルバーよりも頑丈な作りで、より強力な45LC(ロング・コルト)が使えるという点が好まれ、現在もアメリカで強く根付く「45口径LOVE」の原点とも言える……のかな?(適当

これでも1892年から1911年まで米軍の制式採用拳銃でもありました。そうです、M1911の先輩にあたります。





こちらはタナカ製のペガサスシステム搭載の、デタッチャブルシリンダーのシビリアンモデルです。ややこしいですね、一つずつ説明していきます。



(セイ・ピース)


ペガサスシステムとは従来グリップ内にガスタンクを備えていたのを丸ごとシリンダーへと移し、ガスタンクからシリンダー、シリンダーからバレルにあるエア漏れするポイントのうちガスタンクからシリンダーの部分がなくなり、より安定性と性能を向上させたものです。これによりグリップ内のメカは実銃同様のつくりになっています。

リボルバーというとこのエアロスのためにパワーがないイメージがありますが、撃ってみた感じだとガスブロと大差ないように思います。

こちらは各所に金属パーツが使われ、さらにヘビーウェイト樹脂を使用しているので、重量感と塊感は素晴らしいものです。フルメタルにできない日本のハンドガンで、ここまで「銃らしさ」を感じられるものは今まで出会ったことがありませんでした……。





シリンダーのガワが金属なので、コックした時すごくいい音がします。動画で紹介できないのが残念ですが、YouTube等で他の方がたくさん動画上げてるので、ぜひそちらをご覧になってください。

デタッチャブルシリンダーとは、簡単に言ってしまえばシリンダーが取り外せるということです。





こんな感じ。手順は簡単、ハーフコックにしてゲートを開いたら、ロックピン根元のボタンを押しながらロックピンを引っ張るだけ。シリンダーがコロンと出てきます。

シリンダーが取り出せてなんかメリットあるの?というと、マガジンを携行する感覚で装填済みのシリンダーを持ち歩いて、弾が切れたら素早くシリンダーを変えることができます。SAAは一発ずつ装填と排莢しないといけないので、それよりかは早く再装填できます。元々コルトはこのように前装式パーカッションリボルバーでも素早くシリンダーを交換できるようこのように簡単にシリンダーを取り出せるようになっていたので、その流れというのもあるかもしれません(最初はシリンダーは固定されていました)。





シビリアンモデルとは、SAAには銃身長がいろいろありまして、中でも主なものでシビリアン(4.5inch)、アーティラリー(5.5inch)、キャバルリー(7.5inch)があります。それぞれ民間、砲兵、騎兵という意味ですが、長さでいうと普通、長い、超長いという感じです。さらにキャバルリーよりもさらに長いバントライン・スペシャルというものがあったりと、バリエーションがめちゃくちゃ多いです。「いや、変な話ぃ(わかるかなこのネタ)」、シビリアンは民間向け全般のことを指すので厳密には銃身長を示すワードではないんですが、めんどくさいんで(オイ)シビリアンは4.5inchってことにしてください。というか、シビリアンといえば代表的なのがこの4.5inchなので、十分通じるんですけどね。


トイガン的には、こちらはシリンダーに6発、エジェクターにさらに6発予備で収めることができて、計12発。少ないですが、この時期ガスブロだと12発撃ち切れないことを考えると十分じゃないでしょうか。

このエジェクターに収めた弾をシリンダーにこめるには、いちいちハーフコックにしてシリンダーを回しながらエジェクターロッドで一発ずつ押し込む必要があります。買うまでシリンダーが回ると勝手に装填されると思っていたのですが、この面倒なアクションがこの銃にとっては至福の時。レボリューションしちゃいます。

トイガンでは(マルシンを除くと)無意味なエジェクターロッドを操作するのにきちんと意味がある……それだけで幸せです。





ハーフコックにしてゲートを開けるとこんな感じ。45LC弾のリムが見えますが、これはリム部分が貼り付けてあるだけのダミーです。初期のペガサスシステムにはこのダミーのリムがなかったそうです。





ペガサスシステムはシリンダーにガスタンクを備えると言いましたが、この通り。6つのダミーのリムの一つがガス注入口になっています。ガスを入れる際は付属のアダプターを使わないとガスが入らないのですが、これがなかなか難しい……慣れるまで苦戦しそうです。





サイトビュー。SAAは銃口の跳ね上がりを考慮してフロントサイトが高めになってるので、そのまま狙うとだいぶ下を撃つことになります。

そもそも狙って当てるような銃じゃないですけどね、狙わせる気なんかなさそうなサイトですし(笑)

でも、これでヒットとれたらかっこいいですよね。





突然ですが、こちらはパットン将軍。WW2で活躍したお方です。正直どんな人かよく知りません。勉強不足です。

小さい頃「将軍になる!」と言って本当に将軍になったとんでもない人です(「KGBに入る!」と言って本当にKGBに入って挙句大統領になった人もいますが)。

このパットン将軍の愛銃がなんとピースメーカー。マルシンがパットン将軍モデルの金属モデルガンをモデルアップしてます。そのピースメーカーで二人を射殺したらしく、グリップに「二人やったぜ」という二本の傷がつけられています。
どんなことをした人かはよく知りませんが、彼の最後は1945年12月にドイツで事故死という突然なものでした。
無理やりベトナム戦争に絡めるのであれば、彼の息子ジョージ・パットン四世は朝鮮戦争、そしてベトナム戦争で指揮をとったそうです。


このSAA、3日前まで買うつもりはなかったんですよ。たしかに欲しいなとは思っていましたがそれほどでもなく……ですが2日前にSAAを買う夢をみて、アキバに行くという今朝、妹に「ガンプレイできる?」と聞かれ、買うか決めかねて「ダイスの6が出たら買おう」と言ったら本当に6が出たので買いました。ここまできたらもう運命ですよ、運命。

サバゲユースでリボルバーというとイマイチというイメージが強いですが、冬季用に一丁持っててもいいんじゃないでしょうか。特にタナカのペガサスシステムのリボルバーは、リボルバーとしての性能は頭一つ飛び抜けていて、質感も満足いくものなので所有欲も満たしてくれます。


長くなりましたが、それでは今日はこの辺で。  

Posted by アーデルハイト at 18:25Comments(0)